ChatGPT-4o、GPT-4とは?無料版の使い方から料金、注意点を徹底解説

近年のAI技術の進化は目覚ましく、ChatGPTをはじめとする生成AIは私たちの生活や仕事に大きな変化をもたらしています。 中でも、OpenAIが開発したChatGPT-4oとGPT-4 は、高度な言語理解と生成能力を備えた大規模言語モデルとして注目を集めています。

この記事では、ChatGPT-4oとGPT-4 の違いや使い方、無料利用方法、注意点などを分かりやすく徹底解説します。

目次

ChatGPT-4oとGPT-4 それぞれの違いを分かりやすく解説

まずは、ChatGPT-4やGPT-4oといった、名前が似ているAIモデルの違いについて解説していきます。それぞれの特徴を理解することで、より効果的にAIを活用できるようになるでしょう。

GPT-4とは?:高性能な大規模言語モデル

GPT-4は、OpenAIによって開発された高性能な大規模言語モデル (LLM) です。 膨大なテキストデータと画像データでトレーニングされており、人間のように自然な文章を生成したり、質問に答えたり、テキストを要約したり、翻訳したり、さらにはコードを生成したりといった多様なタスクをこなすことができます。

GPT-4の主な特徴

  • マルチモーダル対応: テキストだけでなく、画像も入力として処理できる
  • 高い処理能力: 最大25,000語のテキストを分析・生成可能(GPT-3.5の8倍以上)
  • 高度な推論能力: より複雑な問題を理解し、解決することができる
  • 優れた創造性: より独創的で人間らしい文章を生成
  • 安全性向上: 有害な出力や偏見を減らすための対策が強化

最新モデル「ChatGPT-4o」とは?無料版でも利用可能に!

そして、2024年5月に発表された最新モデルが**「ChatGPT-4o (GPT-4o)」** です。この「o」は「omni」の略で、「全て」という意味を持ちます。

ChatGPT-4oの主な特徴

  • 無料版ChatGPTで利用可能: これまで有料版限定だったGPT-4レベルのモデルが無料版で利用可能に
  • 大幅な高速化: 処理速度がGPT-4の2倍に向上
  • マルチモーダル機能の強化: 音声、画像、テキストをリアルタイムで統合的に処理可能
  • 多言語対応の強化: 非英語言語のサポートが向上
  • 感情や口調の理解: より自然で人間らしい会話が可能に

ChatGPT-4oの登場により、無料版ChatGPTでもGPT-4の高度な機能を体験できる ようになりました。これは、多くのユーザーにとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

ChatGPT-4oの始め方・使い方:無料版ChatGPTで最新AIを体験

それでは、実際に無料版ChatGPTでChatGPT-4oを使う方法 を見ていきましょう。

ChatGPT-4oの始め方・使い方

  1. プロンプトを入力: テキスト入力欄に質問や指示(プロンプト)を入力し、送信ボタンをクリックします。
  2. ChatGPT-4oの応答: ChatGPT-4oがプロンプトに応じた回答を生成します。
Tom

無料版ChatGPTでは、デフォルトでGPT-4oが選択されているため、特に設定を変更する必要はありません。

ChatGPT-4oを効果的に使うポイント

  • 具体的な指示: 曖昧な指示ではなく、ChatGPT-4oに何をさせたいのかを明確に伝えましょう。
  • 役割設定: ChatGPT-4oに特定の役割(例:翻訳家、プログラマーなど)を与えることで、より専門的な回答が期待できます。
  • 区切り文字: 複雑な指示は、区切り文字(例:”””、 “)を使って整理すると、ChatGPT-4oが理解しやすくなります。
  • ステップ分け: 複数の手順が必要なタスクは、ステップごとに指示を分けることで、より正確に実行できます。
  • 参考資料: 必要に応じて、参考資料(URLやテキスト)を提供することで、ChatGPT-4oはより質の高い回答を生成できます。

例えば、以下のようなプロンプトを入力してみましょう。

プロンプト例1:

あなたはプロのコピーライターです。
以下の商品について、キャッチーな広告コピーを3つ考えてください。

商品名:[商品名]
商品の特徴:[商品の特徴]
ターゲット層:[ターゲット層]

入力したプロンプトをもとに魅了的なキャッチコピーを生成しました。

プロンプト例2:

以下の文章を小学生にもわかるように要約してください。

[要約したい文章]

引用:https://openai.com/ja-JP/index/introducing-chatgpt-pro/

プロンプト例3:

Pythonで、Webスクレイピングのコードを書いてください。

対象URL:[URL]

取得したい情報:[取得したい情報]

これらのプロンプト例を参考に、色々な指示を試してみてください。ChatGPT-4oの能力の高さに驚くはずです。

GPT-4を無料で使う裏ワザ5選:ChatGPT Plus以外にも方法あり!

「ChatGPT-4oは無料版で使えるようになったけど、GPT-4も無料で使いたい!」

そんな方のために、ChatGPT Plusに加入せずにGPT-4 (GPT-4レベルのモデル) を無料で使う裏ワザ を5つご紹介します。

  • メリット: 最新情報にアクセス可能、GPT-4の性能を無料で体験できる
  • 注意点: Edgeブラウザ推奨、会話の文脈によってはGPT-3.5相当になる場合も
  • メリット: GPT-4以外にも様々なモデルを試せる、スマホアプリあり
  • 注意点: 無料版はGPT-4の利用回数に制限あり
  • メリット: 様々なAIモデルに触れられる、研究・開発用途にも
  • 注意点: 応答速度が遅い場合あり、API利用は有料
  • メリット: 検索とAIチャットが融合、情報収集に便利
  • 注意点: 無料版はGPT-4の利用回数に制限あり
  • メリット: 日本語に強い、ライティングに特化した機能が豊富
  • 注意点: 無料プランはGPT-4機能の利用回数に制限あり
サービス名GPT-4の利用無料版の制限特徴
Bing Chat (Copilot)可能なし (Edge推奨)最新情報に強い、GPT-4の性能をフルに体験可能
Poe可能回数制限あり多様なモデルを試せる、スマホアプリあり
Hugging Faceデモ版応答速度が遅い可能性あり研究・開発用途にも、API利用は有料
Perplexity AI可能回数制限あり検索とAIチャットの融合、情報収集に便利
wrtn (Writen)一部機能機能・回数制限あり日本語に強い、ライティング特化

これらの裏ワザを活用すれば、ChatGPT Plusに加入しなくても、GPT-4の高度な機能を様々なシーンで活用できます。ただし、無料利用には制限がある 場合が多いので、用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。

GPT-4を利用する上での注意点:リスクと対策

GPT-4は非常に強力なツールですが、利用する上での注意点もいくつか存在します。 リスクと対策を理解した上で、安全にGPT-4を活用しましょう。

GPT-4利用時の主な注意点

  • 情報の正確性: GPT-4は学習データに基づいて応答を生成するため、必ずしも正確な情報とは限りません。特に、最新情報や専門知識については、誤りや古い情報が含まれる可能性があります。
    • 対策: 出力された情報は鵜呑みにせず、必ず自分で事実確認 を行うようにしましょう。複数の情報源を参照し、情報の信頼性を評価することが重要です。
  • バイアス: GPT-4の学習データには、社会的な偏見やステレオタイプが含まれている可能性があり、出力結果にバイアスが反映される ことがあります。
    • 対策: GPT-4の出力を批判的に検討し、バイアスが含まれている可能性を意識 しましょう。多様な視点から情報を収集し、多角的に判断することが大切です。
  • 倫理的な問題: GPT-4は、悪意のある目的 に利用される可能性も否定できません。例えば、フェイクニュースの作成、差別的なコンテンツの生成、スパムメールの作成などに悪用されるリスクがあります。
    • 対策: GPT-4を倫理的に責任ある方法で使用 し、悪用は絶対にやめましょう。OpenAIの利用規約を遵守し、社会的な規範を守って利用することが求められます。
  • プライバシー: ChatGPTとの会話内容はOpenAIによって記録される 可能性があります。個人情報や機密情報を含むやり取りは避けるべきです。
    • 対策: 個人情報や機密情報は入力しない ように徹底しましょう。OpenAIのプライバシーポリシーを確認し、データ収集と利用に関する方針を理解しておくことも重要です。
  • 依存: GPT-4に過度に依存すると、自身の思考力や判断力が低下する 可能性があります。また、GPT-4が出力した情報を無批判に受け入れることで、誤った情報に気づかない リスクも生じます。
    • 対策: GPT-4はあくまでサポートツール として活用し、自身の頭で考え、判断する ことを意識しましょう。GPT-4の出力結果を批判的に検証する習慣を身につけることが大切です。
  • 著作権: GPT-4が生成した文章やコードなどの著作権の所在 は、まだ明確に確立されていません。商用利用する場合は、著作権侵害のリスクに注意が必要です。
    • 対策: GPT-4で生成したコンテンツを商用利用する場合は、弁護士などの専門家に相談 し、著作権に関する法的リスクを確認するようにしましょう。
Tom

GPT-4は便利だけど、使いすぎには注意!生成されたものをそのまま使うのではなく、きちんと自分の頭で考えることを忘れずに!

これらの注意点を踏まえ、GPT-4を適切に利用することで、リスクを最小限に抑えつつ、その恩恵を最大限に享受できるはずです。

GPT-4の最新情報と今後の展望:進化は止まらない

GPT-4は、2023年3月のリリース以降も常に進化を続けており、OpenAIはGPT-4の精度向上、機能追加、安全性向上 など、様々なアップデートを行っています。

GPT-4の最新アップデート

  • GPT-4oのリリース: 2024年5月、最新モデル「GPT-4o」が発表。無料版ChatGPTで利用可能になり、処理速度やマルチモーダル機能が大幅に向上。
  • Critic GPT: GPT-4が生成したコードのエラーを自動で特定するツール「Critic GPT」が開発。AIによるコード生成の精度向上が期待される。

GPT-4の今後の展望

  • マルチモーダルAIの進化: 音声、画像、テキストをより高度に統合的に処理できるマルチモーダルAIとしての進化が加速。動画や3Dデータなど、新たなデータ形式への対応も期待される。
  • 推論能力の向上: より複雑な問題を解決するための推論能力が向上。科学研究、新薬開発、高度な専門分野での応用が拡大する可能性。
  • 応用範囲の拡大: 教育、医療、金融、エンターテインメントなど、様々な分野での活用が拡大。私たちの生活や社会を大きく変革するポテンシャルを秘めている。
  • GPT-4.5、GPT-5: OpenAI CEOのSam Altman氏によると、GPT-4.5やGPT-5といった次世代モデルの開発も進行中。さらなる性能向上と革新的な機能の追加が期待される。

GPT-4の進化は、AI技術の可能性を広げ、私たちの未来をより豊かにしてくれるでしょう。今後のGPT-4の発展から目が離せません。

ChatGPT-4o、GPT-4を使いこなしてAIの恩恵を最大限に

この記事では、ChatGPT-4o、GPT-4、GPT-4 の違いから、無料版の使い方、注意点、最新情報、今後の展望まで、網羅的に解説しました。

この記事のまとめ

  • GPT-4 は高性能な大規模言語モデルで対話型AI
  • 最新モデル ChatGPT-4o は無料版ChatGPTで利用可能、高速化とマルチモーダル機能が向上
  • Bing Chat、Poe、Hugging Face など、ChatGPT Plus以外にもGPT-4を無料で使う方法がある
  • GPT-4利用には正確性、バイアス、倫理、プライバシー などの注意点がある
  • GPT-4は常に進化しており、GPT-4o 以降もさらなる進化が期待される

GPT-4シリーズは、私たちの働き方や創造性を大きく変える可能性を秘めています。この記事を参考に、ChatGPT-4o、GPT-4を使いこなし、AIの恩恵を最大限に享受してください。

このコンテンツの投稿者

学生時代は生成AIによるアノテーションの研究を行っていた。現在は、AI戦略室でAI関連の開発や事業への活用を担当。 オウンドメディアの担当者を経て、現在はAIエンジニア。

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