Dify（ディファイ）とは？特徴とできること・使い方・料金体系を紹介

2025年5月25日

生成AIの進化により企業はAI活用を急いでいますが、専門知識やプログラミングスキルが必要だと感じる方も多いでしょう。Difyは、ノーコードで簡単にAIアプリを開発できる革新的なプラットフォームです。本記事では、Difyの基本機能や実際の活用事例、料金プランをわかりやすく解説し、ビジネスにAIを取り入れる第一歩をサポートします。

Difyとは？注目される背景とできること

Difyの概要と注目される背景

Difyは、誰でも簡単にAIを使えるようにするために作られた、プログラミング不要のオープンソースAIプラットフォームです。

Tom

Difyは本当にすごくて、IT企業の人と話すと知っている人が急激に増えており、ビジネスサイドの認知度も急上昇していて、まさに革命前夜のように感じます。

従来のAI開発は、プログラミングの知識が必須であり、専門のエンジニアに依頼する必要がありました。しかし、Difyはノーコードで開発できるため、プログラミングスキルがないビジネス担当者でも、デザイナー、マーケター、企画職など、現場の担当者が自らAIアプリケーションを開発し、業務に活用できます。

Difyで実現できることとは？

Difyを活用することで、様々なビジネス課題を解決し、新たな価値創造に繋げることができます。具体的にDifyで「できること」を見ていきましょう。

AIチャットボットの作成

顧客対応、FAQ、社内ヘルプデスクなど、様々な用途のチャットボットをノーコードで作成できます。

AIアシスタントの開発

文章作成、翻訳、要約、データ分析など、日々の業務をサポートするAIアシスタントを開発できます。

[画像：議事録アシスタント.png]

画像生成

DALL-E 3やStable Diffusionなどの画像生成AIと連携し、テキストから画像を生成するアプリを作成できます。

AIエージェント

Function CallingやReActを活用し、Google検索、外部API連携など、ツールを組み込んだAIエージェントを作成できます。

マーケターは全員Difyを使うべき。Difyを使えばDeep… pic.twitter.com/g1tyVX9GcG
— Tom | ドバイで生成AIやってる人 (@0x__tom) February 12, 2025

ワークフロー

視覚的なワークフローエディタで、複雑なAIタスクを自動化するパイプラインを構築できます。

Difyを使えば新人教育を一瞬で自動化できる。企業の作業マニュアルが入っているGoogleドライブをRAG化し、チャットボットに搭載することで新入社員は会話をしながら定型業務の学習が可能に。AIを使えば既存社員の時間を奪わず新人教育を効率化できる。 pic.twitter.com/52mLtfdfz5
— Tom | ドバイで生成AIやってる人 (@0x__tom) December 14, 2024

LLMOps

ログ、パフォーマンス、利用状況などをモニタリングし、継続的にAIアプリを改善できます。

API連携

Difyの機能をAPIとして利用し、既存システムやビジネスロジックと統合できます。

Difyは、これらの機能をノーコードで、しかも無料から利用できるため、中小企業やスタートアップでも手軽にAI活用を始められます。

Difyの３つの特徴

Difyが多くの企業に選ばれる理由はその３つの特徴にあります。

直感的なノーコードUI：プログラミング不要、ドラッグ＆ドロップで簡単操作
豊富なAIモデル：GPT-4, Gemini, Llama 2など、多様なモデルに対応
強力なRAG機能：社内データや独自知識を活用、高精度なAIを実現

直感的なノーコードUIにより誰でも使える簡単操作

Difyの最大の魅力は、直感的なノーコードUIです。まるでパズルを組み立てるように、コンポーネントをドラッグ＆ドロップで配置し、ワークフローを構築するだけで、AIアプリケーションが完成します。

[画像：Difyエディタ.png]

プログラミングの知識は一切不要。デザイナー、マーケター、営業担当など、非エンジニアでも簡単に操作できます。これにより、開発期間とコストを大幅に削減し、スピーディーなAI導入を実現できます。

豊富なAIモデルから最適なモデルを選択可能

Difyは、豊富なAIモデルに対応しているのも大きな特徴です。OpenAIのGPT-4、GPT-3.5、GoogleのGemini、MetaのLlama 2など、最先端のAIモデルを自由に選択できます。

利用シーンや目的に応じて最適なAIモデルを選択することで、パフォーマンスを最大化し、コストを最適化できます。例えば、クリエイティブなテキスト生成にはGPT-4、大量のテキスト処理にはGPT-3.5、コストを抑えたい場合はLlama 2など、柔軟な使い分けが可能です。

強力なRAG機能

Difyは、RAG（Retrieval-Augmented Generation）機能を標準搭載しています。RAGとは、検索拡張生成と訳され、外部の知識をAIに取り込み、より高度で正確な回答を生成する技術です。

DifyのRAG機能を使えば、社内ドキュメント、Webサイト、ナレッジベースなど、独自のデータをAIに学習させることができます。これにより、汎用的なAIでは難しかった、専門知識や企業固有の情報に基づいたAIアプリケーションを開発できます。

例えば、

社内FAQチャットボット：社内規定や業務マニュアルを学習させ、社員からの質問に的確に回答
製品Q&Aチャットボット：製品マニュアルやFAQを学習させ、顧客からの問い合わせに迅速に対応
顧客データ分析エージェント：顧客データを学習させ、顧客属性や購買履歴に基づいた分析レポートを自動作成

など、ビジネスに直結するAI活用が可能です。

Difyの使い方３STEP

Difyの使い方は非常にシンプルです。３つのSTEPでAIアプリケーションを開発できます。

STEP１：Difyアカウント作成

まずはDifyの公式サイト (https://dify.ai/jp) にアクセスし、アカウントを作成します。

無料プランでも十分な機能を試すことができます。

STEP２：アプリケーション作成

Difyにログイン後、「アプリケーション」を作成します。アプリケーションの種類（チャットボット、エージェントなど）を選択し、名前と説明を入力します。

STEP３：ワークフロー構築

ワークフローエディタで、AIアプリケーションの動作フローを構築します。コンポーネントをドラッグ＆ドロップで配置し、線で繋げるだけで、簡単にワークフローを作成できます。

各コンポーネントの設定画面で、AIモデルやプロンプト、RAG設定などを細かく設定できます。プレビュー機能で動作確認をしながら、理想のAIアプリケーションを作り上げましょう。

Tom

Difyを触ってみると本当に簡単で、エンジニアでなくてもAIアプリを作れるため、まさに革命のように感じます。

Difyの料金プラン

Difyは、無料プランから利用でき、個人利用から商用利用まで、幅広いニーズに対応できる柔軟な料金プランを用意しています。

機能	Sandbox	Professional	Team	Enterprise
料金	無料	59ドル/月	159ドル/月	問い合わせ
おすすめユーザー	個人利用、Difyを試してみたい方	スモールビジネス、本格的にAI活用を始めたい方	中規模～大規模ビジネス、より高度なAI活用を求める方	大企業、重要な業務でのAI活用を求める方
メッセージクレジット	200件	5,000メッセージ/月	10,000メッセージ/月	–
モデルプロバイダー	OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate	OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate	OpenAI/Anthropic/Llama2/Azure OpenAI/Hugging Face/Replicate	–
チームメンバー	1	3	無制限	–
アプリを編集する	10	50	無制限	–
ベクトルストレージ	5MB	200MB	1GB	–
ドキュメントアップロードクォータ	50	500	1000	–
ドキュメントの一括アップロード	利用不可	サポート	サポート	–
文章生成の優先順位	標準	優先度	最先頭	–
メッセージリクエスト	1日あたり500	無制限	無制限	–
注釈クォータ制限	10	2000	5000	–
ログ履歴	15日間	無制限	無制限	–
カスタムツール	利用不可	10	無制限	–
サポート	コミュニティフォーラム	メールサポート	優先メールとチャットサポート	–
追加機能	エージェントモード、ワークフロー	Web アプリのロゴ変更、LLM 共有分数、RAG API リクエスト	SSO機能	SSO (SAML および OIDC)、複数のワークスペース、導入支援、広範なホワイトラベル、交渉可能なSLA、モデルの共有分数、集中化されたワークスペースとユーザー管理、カスタムロール、専用のSlackチャンネル、電話、メールによるサポート、エンタープライズレベルの使用状況分析